錆びない銀

ゲームを歴史という観点から見たい

第1部クリアからFGOを振り返る◆第二特異点

第一特異点に引き続いて、第二特異点を振り返っていきましょう。

 

 

「第二特異点 永続狂気帝国 セプテム」の感想、始まります。

とはいっていますが、どちらかというと特異点よりもサーヴァントを振り返っています。

主にネロ辺り。

 

以下にはFGOの第1部「終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン」までのネタバレがふんだんに盛り込まれています

全てをクリアしているか、もしくは未クリアでもネタバレを踏み抜きたい方のみご覧ください。

 

ネタバレありますがよろしいですか?

始めちゃいます。

 

 

第二特異点でのマスターの進み方

 

 

例のごとくフリーの地図をいただき、自分で加工した地図がこちら。

 

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第二特異点でマスターは、アッピア街道→ローマ→エトナ火山メディオラヌム→マッシリア→ガリア→マッシリア→形ある島→ローマ→荒れた地→隠し砦→連合首都→マッシリアと進みます。

 

まず始点でもあるアッピア街道ですが、名前の通り道です。

拡張に拡張を重ね、ローマからブリンディジという街まで敷かれました。

 

ただし特異点の地図を見る限りそこまで長くないので、できた当初の限界であるカプアという街に設定しています。

 

エトナ火山シチリア島に実在する山。

活発な火山で、ローマ帝国以前から人々に信仰されてきました。

 

メディオラヌムはミラノの古名で、マッシリアは第一特異点のフリークエストでも出てきたフランスのマルセイユです。

フリークエストで出てくるフロレンティアはフィレンツェ

何となくわかりますね。

 

ガリア、フリークエストで出てくるブリタニアゲルマニアも地名ではありますが、こちらはかなり広範囲を指す言葉。

ブリタニアは現在のイギリスとほぼ同様で、ゲルマニアは現在のドイツから東の地域です。

 

ガリアはもっと特殊で、元々イタリアの北を指す言葉のため、ガリアという地名には使い方が複数あります。

第二特異点では大体現在のフランスと思ってもらえれば。

 

地図を凝視し、ブリタニアはロンドン、ガリアはパリと推測しています。

難しかったのがゲルマニアで、他と同様に首都を取っているのかと思えば、川の様子からそうではないよう。

 

サーヴァントとも関わりの深いニュルンベルクにしています。

たぶん正解だと思う。描かれているのは恐らくドナウ川ライン川でしょう。

 

連合首都は地図からいうとスペインなのですよね。ローマ帝国ではヒスパニアと呼ばれていた地域。

首都といっていますし、山脈も見て取れるので、スペインのマドリードに設定しました。

 

現在の地名に置換

 

上述の理論で置き換えてみると、カプア→ローマ→エトナ火山→ミラノ→マルセイユ→パリ→マルセイユ→形ある島→ローマ→荒れた地→隠し砦→マドリードマルセイユ

形ある島はわざと非実在の島にしているのでしょう。

 

googleさんによると、約8000kmの道のりでした。海路除く。

あまりにも長すぎて一度で測定できなかったほど。

 

地図で見るとわかりやすいのですが、マルセイユを行ったり来たりしているのが距離を伸ばしています。

さすがローマ、大きすぎるぞ!!

 

ローマ帝国についてさらっとまとめ

 

ローマ帝国の関係者がずらっと登場するのが、第二特異点の特徴といえます。

今回は特異点を振り返ってみる前に、ローマとは何なのか、最初に見てみましょう。第二特異点がよりわかりやすくなるはず。

 

よく知っているという方はばっさり飛ばしちゃってください。

あくまでさらっとまとめです。

 

ロムルスガイウス・ユリウス・カエサル

 

まずは始祖、ロムルスから。

 

FGOのプロフィールも出典が史実、ローマ神話となっていますが、ほぼ伝説上の人物です。史実に存在したかどうかは限りなく微妙。

ローマは最初弱小国家としてこの世に誕生しました。

 

その後、徐々に力をつけるローマ。このときは共和制です。

国が大きくなるにつれ内部は混乱していき、共和制からの移行が徐々に始まります。

 

歴史の授業のようですが、第一回三頭政治がスタート。三頭というのはトップが3人という意味です。

トップ3の内の一人がガイウス・ユリウス・カエサル

 

カエサルといえば「ガリア戦記」が有名ですね。

ガリアやブリタニアに遠征をしており、それを文字にして残しています。今に伝わる名言も多いです。

 

三頭政治というのは一人が欠け、残った二人の争いとなって崩壊するものです。第一回にて勝ち残ったのはカエサル

 

しかし彼は暗殺されてしまいます。暗殺時の「ブルータス、お前もか」というセリフは超有名。

彼は皇帝ではありませんし、独裁官ではありますが最初の独裁官というわけでもありません。

 

権力を握っていたカエサルが暗殺されたので、カエサル派の3人による第二回三頭政治が始まります。

第一回と同じ理屈で崩壊し、勝利者オクタウィアヌスに。

 

クレオパトラカエサルの死後、三頭の一人であるアントニウスに付き、彼の死と共に自害しました。

 

アウグストゥス~ネロ・クラウディウス

 

三頭の勝利者オクタウィアヌスは、アウグストゥスの称号を受け皇帝に君臨します。共和制から帝政への移行です。

 

アウグストゥスは慎重というか頭が良いというか、自分からは言い出さず、しかも数回断った上で称号を受けます。

まあ、共和制だった仕組みを変えるわけですから、万全を期したのでしょう。

 

アウグストゥスカエサルの親類で、遺産の相続人でもあります。あくまで親類であって実子ではないのですが、後継者として遺産を相続。

カエサルは神格化されて広まり、アウグストゥスに続く皇帝の正当化がなされました。

 

この時代はパックス・ロマーナと呼ばれています。

パックスは平和を意味するラテン語で、合唱曲「IN TERRA PAX」のパックスと同じ言葉です。

 

ここまでは問題ないのですが、帝政ということは皇帝の子が次の皇帝に就任するわけで、アウグストゥス以降は影が見え隠れしてきます。

 

3代目の皇帝となったのが、第二特異点でも登場するカリギュラ

悪名高き皇帝ではありますが、後世になってから付け足された伝承も多く、どこまでが事実なのかは不明。

 

クラウディウスを挟み、5代目の皇帝となったのがネロ・クラウディウス

Fateでも母アグリッピナが何かしているようですが、史実でもネロを皇帝に就けたのはアグリッピナの手腕です。

 

ネロ本人は政治や軍事には全く関心がなく、史実でも芸術家を自称し、民衆に愛されていました。

しかし皇帝が政治や軍事に関心がないというのは問題なわけで、最後は死に追い込まれてしまいます。

 

暴君ネロと呼ばれるのは、キリスト教迫害の影響も大きいでしょう。

 

元々ローマではギリシャ神話をそのまま取り込んだような形で、ローマ神話として人々に信仰されてきました。

ローマ帝国キリスト教を国教としたのは392年。ネロの死から324年後のことです。

 

少し話を巻き戻しますが、アウグストゥスアントニウスの子供を皆殺しにはしておらず、カリギュラからネロまでの皇帝はアントニウスの血筋でもあります。

ネロで断絶するまでの王朝を、まとめてユリウス・クラウディウス朝と呼びます。

 

スパルタクスとブーディカ

 

スパルタクスといえばスパルタクスの反乱。

カエサルが第一回三頭政治を行う前のできごとです。

 

スパルタクス剣闘士。剣闘士といえば奴隷身分ですが、ローマ市民が志願して剣闘士になった例もあります。

危険な戦いに身を投じ、死と隣り合わせの世界ですが、乗り越えて解放奴隷となった者もいました。

 

彼はカプアから脱走し、剣闘士以外の奴隷をも巻き込んで数万人規模の反乱を起こしました。

残念ながら鎮圧され、スパルタクスも戦死してしまいます。

 

次はブーディカです。

第二特異点でも触れられますが、彼女はブリタニアケルトです。皇帝ネロに対し反乱を起こした女王。

 

ブーディカの夫はローマ帝国と同盟を結びました。

同盟といっても決定権はローマにあり、いきなり領土を没収されたり何らかの理由で返還されたりするのも、珍しくはなかったもよう。

 

ブーディカの夫は自らの死後、娘二人に跡を継がせようと遺言を残していましたが、逆に遺言が徒となり領土を没収されてしまいます。

これがきっかけでブーディカは二人の娘と蜂起しました。

 

結局、反乱軍は帝国軍に敗れてしまいます。軍の練度、武器、作戦、全てローマ帝国側が上回ったということです。

ブーディカの最期については諸説あり。

 

ローマ帝国はネロ以降もしばらく続くのですが、第二特異点には関わりません。

そろそろ本題に入りましょう。

 

アバンタイトル~永遠の都

 

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Fateあるある、マスターとサーヴァントの夢の共有。主人公もこの後体験することになります。

第二特異点はライトなノリで始まり、このまま突っ走ります。

 

アッピア街道にて、この時代に生きているネロと合流。

 

故意なのか偶然なのかは定かではありませんが、このアッピア街道はキリスト教的には重要で、ネロの迫害から逃れてきた聖人ペテロが、ローマへと戻る覚悟を決めた場所です。

 

後述しますがFateのネロにはとある疑惑があり、その一端がキリスト教を迫害して暴君といわれた史実が影響を及ぼしていそうなのですよね。

  

第二特異点のタイトルはセプテムなわけですが、その語源である7つの丘セプテム・モンデスがネロの口から語られます。

7つの丘といわれていますが、いろいろな区分けで諸説あるもよう。

 

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う~~~んこれ何だろう。

このネロはサーヴァントではないので、英霊の座の記録ではないです。すると生前から何かの悪夢を見ていたと。

伏線かな~~~。

 

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これはまだFateには出てきていないけれど話だけは出ている、宮廷魔術師シモン・マグスのことでしょう。

このシモンという人物は聖書に登場します。

 

 

以前も引用させていただいたこちらから。新約聖書の「使徒行伝」です。

 

8:9さて、この町に以前からシモンという人がいた。彼は魔術を行ってサマリヤの人たちを驚かし、自分をさも偉い者のように言いふらしていた。

(中略)

 8:18シモンは、使徒たちが手をおいたために、御霊が人々に授けられたのを見て、金をさし出し、 8:19「わたしが手をおけばだれにでも聖霊が授けられるように、その力をわたしにも下さい」と言った。

 

口語訳聖書 - 使徒行伝より引用

 

魔術師シモンはキリスト教徒となったのですが、聖霊を授ける力を聖人からお金で買おうとし、アッピア街道でも説明したペテロから叱責を受けます。

 

ローマで行動していたらしいですが、史実ではネロとは会ったことないでしょう。キリスト教徒ですしね。

 

焔たぎる山~古き神の謎

 

エトナ火山で霊脈を確保しつつ、ガリアへ。

会話の様子だと馬には乗ったり乗らなかったりしているのかな。さすがに徒歩で踏破は無謀か。

 

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終局特異点前は疑惑の場面だったらしいですね。

確かにこのセリフだと、ロマニ=宮廷魔術師かとミスリードさせられます。

 

野営地では、本来ならローマに反乱を起こした2騎、ブーディカとスパルタクスと合流。

ブーディカ、正しく英霊であるってかっこいいな。

 

ブーディカはマシュの中にいるギャラハッドに気付き、妹みたいなものと言っています。

 

カエサルはあれと交わした約定のため聖杯を手に入れたいと言っていますが、これは第二特異点云々ではなく、クレオパトラのことだと思われます。

息子の認知のあれ。カエサリオンの件です。

 

次は形ある島ですが、その前に神霊の話。

神霊は基本サーヴァントとして現界できないけれど、原理的には不可能ではないはず、とロマニ。

神霊がサーヴァントとして限界するには、ダウンサイジングが必要とのこと。

 

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第1部が終わってもよくわからないことはいくつかありますが、その内の1つがネロです。

ブーディカ曰く、連合が現れてからぼーっとすることがあり、そのときに魔力を感じると。

 

ネロにはビースト疑惑があり、その根拠がマザーハーロットです。

マザーハーロットはネロの声優さんが演じるという役名で、バビロンの大淫婦のことかと思われます。

 

バビロンの大淫婦は7つの首を持つ獣に騎乗する女性の姿で描かれます。この7つの首は7つの丘に繋がり、キリスト教を迫害したローマ帝国とも。

ネロのプロフィールも大概ですし、頭痛持ちも……。

 

どちらにせよ回収されていない伏線があるということは、第2部でしょう。

2部も何らかのビーストは関わってくると思います。

 

形ある島ですが、これはFateでメドゥーサ達ゴルゴン3姉妹が形のない島に追放されていたことから、付けられた名前かな。

 

全体で2度目の登場、エリザベートです。彼女がネロに親しみを向けているのは月の聖杯戦争絡みですね。

タマモキャットは初登場。

 

さらっとカリギュラを撃破。

ステンノ様が教えてくれたので、連合帝国首都の詳細な位置がわかり、対決へ向かいます。

 

凱旋~ブーディカを救え

 

第一特異点でも数騎思いましたが、そういえば第二特異点にレオニダスいましたね。レオニダス王といえば第七特異点の活躍が著しくて。

レフの召喚したレオニダス撃破で、敵サーヴァントは3騎目です。

 

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王宮勤めの件といい、ロマニの情報を第二特異点で少し匂わせるというのも、決められていたのでしょう。

 

荊軻呂布がここで登場。こんなに遅かったのか。

特に呂布は喋らないので印象弱めです。

アレキサンダーとの縁で連鎖召喚されてきた、ダレイオス三世を撃破。

 

ローマとはそこまで関わりがないので書いていませんが、ダレイオス三世のアケメネス朝ペルシャアレキサンダーマケドニア王国の隆盛は、第一回三頭政治よりも前のできごとです。

 

バーサーカー呂布スパルタクスを切り離され、ブーディカはさらわれてしまいます。

ロード・エルメロイⅡ世による作戦誘導。

 

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バビロンの大淫婦に関わる発言が、アレキサンダーから出ました。

獣ってはっきり言ってますよね? これ。堕落の数字というのも。

魔王にだってなれる、かあ。

 

ところで実プレイ時、初めて令呪を使ったのがアレキサンダー孔明戦でした。

確か孔明先生に宝具を使われて、負けそうになったのだと思う。

 

それまではクラス相性も考えずに突っ走っていたので、FGOの戦略性に気付いた一戦でもあります。

気付くの遅いわ。

 

決戦の狼煙~神の鞭

 

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ロムルスもネロに向かって内なる獣、と言っていますね。

何が見えているのか、このサーヴァント達には。

ブーディカの旦那さん、見てみたい。ブーディカとツーショットで。

 

さくさく進み、首都の王宮でロムルスと対戦。

ロムルスは世界は永遠でなくてはならないと言います。

ロムルスが人類の滅びを望まなかったために、レフが干渉してきたようです。

 

ここで初めての魔神柱戦。

魔神フラウロス、この時点でソロモンの72柱の悪魔だと推測できます。

ロマニが動揺していますね、さすがに。

 

メタ的に考えると、特異点Fから一貫してレフが黒幕とされていたのが、ここで真の黒幕が提示されたということでしょう。

レフによる王という発言はあったものの、ソロモン王だと推測できるのはこれが初めてです。

 

アルテラの登場はやはり唐突に見えます。

彼女の撃破で敵サーヴァントは8騎、加えて魔神柱を撃破済み。

 

特異点の終わりは清々しいことが多いのですが、第二特異点は残されたネロが気掛かりですね。

マシュのマッサージ、痛そうですが受けたい。あの距離をずっと歩きづめはやばいと思います。

 

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そもそも聖杯とは何なのか、ダ・ヴィンチちゃんから説明があります。

聖杯はその空間の魔力の使用方法を定める法で、形のないものと。

 

聖杯戦争での聖杯も平たくいうとそういうことなのでしょう。

ただしあちらは大聖杯あっての小聖杯なので、特にFGO世界の特異点における単体の聖杯を説明していると思った方が良いかも。

 

第二特異点を振り返って

 

物語がやや唐突に切り替わるところがありますが、というか絶対に初期の文字量制限のせいで説明が足りていないせいなのですが、真の黒幕が見えた転換点でしたね。

 

私は実装と同時に追い掛けていたわけではないので推測ですが、黒幕がソロモン王だとわかる内容なので、盛り上がるポイントだったのではないでしょうか。

 

それにしても第二特異点というか、ネロ・クラウディウスを振り返る内容になりました。

伏線は回収されていませんし、彼女については今後情報が出てくるでしょう。

 

魔術師シモンもFateでの登場を楽しみにしています。たぶんいつか来るのではないでしょうか、Fateシリーズのどこかで。

では、錆でした。

 

画像はスマートフォンアプリ「Fate/Grand Order」より引用。